少し手間取ったのでメモに。
マシンは Visual Technology の VT-Alpha 533。中古で購入。
Alpha マシンでの Linux の起動には、aboot を使う方法と、MILO を使う方法がある。aboot は SRM でのみ、MILO は SRM と ARC/AlphaBIOS の両方で使えるようだ。
買った時の状態では AlphaBIOS が入っていたので MILO しか選択肢がなかったが、これがどうにもうまくいかない。
とりあえず MILO はうまく起動し、rescue フロッピーを入れるところまではいくものの
Partition check:
のところで SCSI カードがタイムアウト。
その直前に MO が (メディアがささっていないから?) タイムアウトしており、それを引きずってしまっているのかと思い、一応 MO から SCSI と電源のケーブルを抜いてみた。
ついでに AlphaBIOS も最新にアップデート。
ところが今度は AlphaBIOS のアップデートが裏目に……。
Calibrating delay loop…
のところから先に進まず、MILO が起動しなくなってしまった。
google で検索すると、なにやらメモリがどうたらと。中古で買ってきた全く知らないマシンだから、メモリの交換品なんか持ってない。
しかたないので MILO を諦め、SRM を入れて aboot することに。
SRM への切り替えは簡単に完了。
さて気を取り直して SRM からの起動。
>>> boot dka4 -flags 0
しても、なにやらエラーが出て CD-ROM からブートしてくれない。うーむ。
そこで CD-ROM からのブートを諦め、rescue フロッピーを入れて
>>> boot dva0 -flags 0
すると、ようやく起動。
あとはいつも通りの慣れ親しんだインストーラー。
その後
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Debian の stable が sarge になったので、sarge に dist-upgrade。
アップグレード自体もその後の動作も問題なし。 -
Debian の stable が etch になったので、etch に dist-upgrade。
アップグレード自体もその後の動作も問題なし。 -
etch が前提としている Linux カーネルが 2.6 系なので、カーネル再構築。
2.6.22.1 で再構築成功、動作も良好。kernel-package の普通な手順。 注意点としては、CONFIG_CC_OPTIMIZE_FOR_SIZE を y にしてはいけない (リンクでコケる)。
menuconfig でいうと「General setup」の「Optimize for size (Look out for broken compilers!)」。