どこにでもいるような普通の一般人が、たまに自分用メモを書いてる。

YUCASEE (ゆかし) – クソ spam 送信者

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YUCASEE だかいう金持ち向け SNS か何かの勧誘 spam が届いた。
(spammer の利益になるので、リンクは張らない。ググル先生に聞くといい)

Google Apps を使うようになってから、ほとんどの spam は Google さんが処分してくれて非常に快適なのだが、すり抜けて届いた珍しいパターンだ。

さてこの spam、こんなことを書いている。

送信対象に関しましては、企業や大学のHP・企業データバンク・機関誌 等の
公表情報から、経営者・教授・病院院長・投資家・クリエイター等の皆様が
YUCASEE ( ゆかし)へのご入会資格をお持ちであると拝察できる方に限定して
ご送付しております。

musashi@araki.jp に届いているのだが、このメイルアドレスは「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」第3条1項4にあたらない。
会社関係で「公表情報」としてこのメイルアドレスを示したことはない。自分の会社、過去に役員を務めた会社、そのどこからも、このメイルアドレスには到達しない。
ではこの spam 送信者、どこからこのアドレスに行き着いたのだろうか。
無差別に送信しているのか、どこかで選別しているのか?

心当たりが一つだけあった。LinkedIn だ。
前職で知り合ったインド人のエンジニアに誘われて登録したのだが、私に関して、会社、肩書き、そしてこのメイルアドレスに行き着く情報がまとまっているところというと、現時点ではここぐらいになるんじゃないか。
LinkedIn はビジネス向け SNS だから、ターゲット絞り込み spam に流用するにはもってこいという感がある。

ところでこの YUCASEE、経営者が当該サービスに関する本を出していることがある意味ウリであるようだが、これもまた甚だあやしいと言うほかないだろう。
多少の金をかければ、出版物を商業流通に乗せることなど簡単だ。
マスコミ工作を含めた印象操作がすべてなのではないか。あやしい。

このあやしさから思い出したことがある。
数年前、mixi で足跡 spam 活動を行っていた、携帯電話を使った認証システムの特許を持っていると主張している、聞いてるだかキーテナイだかそんな名前の会社があった。
プレスリリースを仰々しく出すことで名前を売っている感のあった同社だが、そのプレスリリースに記載のあった住所が、なんとびっくり、私設私書箱・電話代行のそれであった(笑)。

話を戻して YUCASEE であるが、とりあえず meiwaku@dekyo.or.jp に転送しておいた。
「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」第3条1項4にあたらないアドレスに spam 送ってよこしたわけだから。

結論。
YUCASEE は、spam 送信者である。
YUCASEE は、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」に反する、違法行為をしている。
この事実の公表は、公共の福祉に資するものと考える。

spammer が信用できると思うようなやつはそうそういないだろう。
私も当然、spammer たる YUCASEE は、信用ならないと思う :-)

※一応検索で引っかかるように「迷惑メール」と書いておく。どうも「spam」で検索するより多数派のようなので。同じ意味だけどね。

(2010/03/31追記)
このクソ業者、性懲りもなく今日も日付だけ差し替えた同じ spam 送ってきたよ。

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