日本では特定電子メールの送信の適正化等に関する法律で spam (「迷惑メール」) 送信が禁じられているが、企業メイルアドレスへの送信は規制の対象外だと単純に考えているお花畑 spammer が散見されるので、それは間違いだと示しておきたい。
企業メイルアドレスが宛先であっても特電法違反は成立し得るのだ。
基本的には法第三条第一項第四号が「企業相手なら特定電子メールの送信が違法ではない」と考える根拠になっていると思う。
四 前三号に掲げるもののほか、総務省令・内閣府令で定めるところにより自己の電子メールアドレスを公表している団体又は個人(個人にあっては、営業を営む者に限る。)
メイルアドレスを公開している団体は法第三条第一項第四号に該当し、「送信をしてはならない」相手ではない、というわけだ。
しかしここで終わりではない。「総務省令・内閣府令で定めるところにより」とあることを忘れてはならない。
それは特定電子メールの送信の適正化等に関する法律施行規則第三条で定められている。
(自己の電子メールアドレスの公表の方法)
第三条 法第三条第一項第四号の規定による自己の電子メールアドレスの公表の方法は、自己の電子メールアドレスをインターネットを利用して公衆が閲覧することができる状態に置く方法とする。ただし、自己の電子メールアドレスと併せて特定電子メールの送信をしないように求める旨の文言をインターネットを利用して公衆が閲覧することができる状態に置いたときは、この限りではない。
強調した部分が重要だ。
メイルアドレスを公開していても「特定電子メールお断り」等と付記しているものについては、規制対象になる。
日本データ通信協会の迷惑メール相談センター 情報提供ページにおいて、メイルアドレスのすぐそばに
このメールアドレスへの情報提供以外の特定電子メールの送信を拒否致します。
と記載されていることからも間違いない。
そういうわけで、株式会社ビーブレイクシステムズ1や、ゼロワンインターン2の株式会社そると3は反省するように。
また、株式会社ビーブレイクシステムズが使っている配信スタンドはシナジーマーケティング株式会社4だ。ここは2010年、私の個人メイルアドレスに YUCACEE (ゆかし) spam が届いていたとき、その配信スタンドだった。
シナジーマーケティング株式会社は、あれから6年以上経つ今も変わらず違法行為に荷担しているということになる。シナジーマーケティング株式会社は猛省せよ!
(2017/02/16 追記)
株式会社そるとについてはこんなプレスリリースを見つけた。
ゼロワンインターン spam は前にも酷似したものを見た記憶があったのだが、株式会社アイタンクジャパン5のキャリアバイト6のものだったと、ようやく記憶がつながった。
株式会社アイタンクジャパンは今月は送ってきていない (のと、たぶん先月送ってきていたと記憶しているが Gmail で spam フォルダーに入ったものを保存していなかった) ので今回「反省するように」のくだりで名前を出していなかった。
株式会社アイタンクジャパン側の主張としては、競業避止特約の不履行、顧客情報の持ち出しということになると思うが、前者はさておき、2社がまったく同じ特電法のお花畑解釈を採る可能性の低さ、2社からほぼ同内容の spam が届く可能性の低さ、2社の関係性を考慮すると、送信先リストの持ち出しは確かに強く疑われてよいと感じる。
株式会社そると側も刑事告訴やら民事訴訟やら始めたようで、個人的には spammer はつぶし合って共倒れしてくれるのが何よりだという認識。いやなら spam 送信という違法行為をやめることだ。
一応本記事では彼らが「不勉強で無知だから違法行為だと知らなかった。だからやってしまった」という逃げ道を残してやっているが、削除要求やら名誉毀損がどうのと抜かすようなら、ド腐れ spammer に見せるこれ以上甘い顔は持ち合わせていない。
(2017/04/16 追記)
株式会社ビーブレイクシステムズ1はあれからも複数回送信してきている。代表者 (私) の氏名まできっちり書いてきたこともあるので、要するに会社概要のページを見たということだ。そこにははっきりと spam お断りを示す文言を記載している。にも関わらず送信してくるということは、完全に遵法意識が欠落しているものと思われる。このような違法行為を繰り返す、いわば反社会的企業は、利用してはならない。
このほか楽天株式会社7からも月4900円出店プランの spam が届いている。「楽天市場 月額4,900円出店プランの最終案内」とあるが、架空請求詐欺のたぐい以外で初回から「最終」だのと言い出すメイルは実に珍しい。
当該プランについてググってみると、実際には決済サービス利用料とやらが別途乗って、どこが4900円だコラって固定費になるようだ。手数料率も Amazon.co.jp マーケットプレイス並、あるいはそれ以上に高い。
ところがそうした説明は、この spam の中には何一つ書かれていない。これは catch じゃないか。
(2017/05/11 追記)
株式会社ビーブレイクシステムズ1はエゴサーチしているようだ。これで送信を止めないようなら救いようがないな。
楽天株式会社7からは申込〆切の日付のみ差し替わったものがまた来ている。楽天は Salesforce8 を配信スタンドにしている。Salesforce も猛省せよ。
(2017/07/14 追記)
株式会社スクー9から spam が届くようになった。まったくコンプライアンスをどう考えてるんだろう。
(2017/09/15 追記)
クロスコ株式会社10から spam が届いている。会社の紹介動画作りませんかって、そんなものは何年も前から外人からさんざん spam 来るし、必要だと思えば自分の知ってるとこに頼むものだ。違法行為で飛び込み営業されて誰が買うかってんだ馬鹿め。配信スタンドは株式会社ラクス11。ここも spam 配信スタンドというわけか。
楽天株式会社は、6月に警告を送ってからは送信が行われなくなったようだ。
株式会社ビーブレイクシステムズ1からはエゴサーチ以後は届いていない。上場発表あたりのエゴサーチで Google のサジェストに「ビーブレイクシステムズ 迷惑メール」なんて出てたわけで、ようやく対応したと見える。
一方、株式会社スクー9は8月に警告を送った後も送信が続いている。こちらが明確なオプトアウトをした上でのことだから、完全な違法行為だ。株式会社スクーは違法に spam を送信し続ける反社会的企業であるから、利用すべきではない。
(2017/09/27 追記)
エッジコンサルティング株式会社12から spam が届いている。自慢の人工知能を spam 送信前に合法性の確認をしてくれるよう修正した方がいいだろうね。SpamCop でさっくり ISP に通報。でも abuse@gmo.jp はちゃんと対応してくれない印象なんだよなあ。
(2017/10/27 追記)
株式会社スクー9は8月に警告を送った際のメイルアドレスに spam を送ってきた。本当にどうしようもない犯罪企業だというほかない。
(2017/11/20 追記)
エッジコンサルティング株式会社12から spam が届いている。
この度は問合せフォーム自動入力により、
御社の新規開拓営業を圧倒的に高速化する、
営業支援システムのご紹介をさせていただきたく、
ご連絡させていただきました。
企業ウェブサイトによく設置されている問い合わせフォームに対する spam 送信システムだと!
エッジコンサルティング株式会社は完全なド腐れ spammer だ。
(2018/03/01 追記)
ド腐れ spammer エッジコンサルティング株式会社12からまた来た。
さくらインターネットと Amazon AWS に通報。
(2018/09/12 追記)
「シェア畑」の株式会社アグリメディア13から spam が届いている。
インターネットにある会社のご案内を拝見し、
農園近くの東京都大田区でいらっしゃいますので
農園のことを知っていただきたくメールを送らせていただきました。
会社が大田区にあることを踏まえての送信、つまり spam お断りと明記している会社概要のページを見た上での送信だ。遵法意識が欠落していると言わざるを得ない。
株式会社アグリメディアは猛省せよ。
配信スタンドは株式会社ラクス11。ここは1年前にも spam を配信してきている。頭越しにデータセンター宛チクってやった方がいいのかな。
(2018/10/10 追記)
「シェア畑」の株式会社アグリメディア13からまたしても spam が届いている。
違法行為を繰り返す株式会社アグリメディア、「シェア畑」は利用すべきではない。
(2018/11/09 追記)
「シェア畑」の株式会社アグリメディア13からまたしても spam が届いている。
違法行為を繰り返す株式会社アグリメディア、「シェア畑」は絶対に利用すべきではない。
(2019/01/30 追記)
コメント欄として Disqus をつけているのだが、本日このようなコメントが投稿された。
投稿者: unnka
本文:
脳みそ沸いてるのかい?
メイルアドレスは i***@salesmarketingfarm.biz だそうで。
spammer は確かに「脳みそ沸いてる」んだろうなと感じる。
「株式会社セールスマーケティングファーム」でググったら、サジェストに「迷惑メール」があるわ、検索結果3個目に spam で困ってる人のブログがあるわ、jpnumber でもぼろくそ叩かれてるわで笑った。