本当にどうでもいいメモなどをたまに書く程度。

シンクライアント機 Nexterm RT-500

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Debian stretch から、686 クラス以上の CPU が要求されるようになっている
DM&P Vortex86DX などはまさにこれに引っかかって Debian jessie までしか動かないのだが、サポート外れリストには MediaGX が載っているものの、AMD Geode の名前はない。

ならば AMD Geode では stretch どころか buster だって動くのではないか?
というわけで検証すべく Nexterm RT-500 なるシンクライアント機を入手してみた。
(2016年あたりに秋葉原で500円で投げ売りされていたらしい)

  • Nexterm RT-500
  • CPU : AMD Geode LX 800 (500 MHz)
  • メモリ : 512MB
  • ストレージ : CompactFlash スロット

さて Debian buster の動作だが、ぶっちゃけ USB ブートの癖 (後述) さえなんとかできればすんなりインストーラーが動くので、全く問題ない。
AMD Geode は stretch の CPU サポート外れリストにない。実際にその通り、buster も動作することが確認できた。

要するに CMOV 命令の実装こそが問題で、物理アドレス拡張 (PAE) の問題ではないようだ。Geode LX 800 には CMOV があって PAE はない。
実際 stretch 以降ではカーネルのメタパッケージ linux-image-686 があって、これは linux-image-686-pae と違って non-PAE で動く。

Vortex86DX には CMOV がない (そもそも i586 互換で、i686 互換をうたっていない) ので、stretch 以降は動作しない。


USB ブートには癖があって、USB メモリを挿入したまま電源投入では USB メモリを認識しない (複数の USB メモリ、複数の USB CD-ROM で同様だった)。
電源が入っている状態で BIOS あたりに行き、USB メモリを挿入して Ctrl-Alt-Del という手順でいけた。


消費電力が小さい。ワットチェッカーの表示で、アイドル 6W、CPU 負荷状態 8W。
(ただしシャットダウンしても待機電力が 3W なのはいただけない)


VPS でよく使っているベンチマーク nench によると、CPU ベンチマークはこんな感じ。

CPU: SHA256-hashing 500 MB
    77.901 seconds
CPU: bzip2-compressing 500 MB
    143.812 seconds
CPU: AES-encrypting 500 MB
    136.239 seconds

かなりの低性能。しかし消費電力と発売時期を考えると、かなり善戦していると言えるのではないか。なんといっても 500MHz だし、CPU に負荷をかけていても 8W 止まりだ。


「Nexterm RT-500」でググると色々間違った情報が書かれているので、実際に確認したことを書く。

  • BIOS に入れない。
    → 電源投入して F1 叩けば入れる。なお F1 が押されたままという認識になる場合があり、その際は USB キーボードを抜いて同じポートに挿し直す。
  • 起動順序が選べない。
    → BIOS で設定できる。
  • CompactFlash が入っていると USB ブートできない。
    → BIOS で起動順序を設定できる。
  • カバーを開けても CompactFlash の挿抜以外、内部にアクセスできない。
    → 背面の VGA とシリアルポートの左右にある六角が内蓋を挟むように固定しているので、六角をゆるめる。
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