半導体の価格高騰により、VPS も価格が上昇している印象。また、HDD ではなく SSD、中でも NVMe を採用する業者が増えた一方、ストレージ容量は下がっている。
8月下旬。あまりの安さについつい。
- Boomer.host (Dallas, TX, US)
- 4.95 USD / year
- OpenVZ / 1 vCPU / 512MB RAM / 5GB SSD / 180GB BW / 1 IPv4 / 1 IPv6
ブラックフライデー / サイバーマンデー (BF/CM) では、サーバーの地理的分散を進めるべく各地に。あとフラッシュセールに飛びついたり。
- Time4VPS (Vilnius, LT)
- 15 EUR / year
- OpenVZ / 1 vCPU / 2GB RAM / 20GB SSD / 2TB BW (100Mbps) / 1 IPv4 / 1 IPv6
- 自宅からの ping rtt avg: 270ms
- WebHorizon (Warsaw, PL)
- 16 USD / year
- OpenVZ / 2 vCPU / 2GB RAM / 40GB NVMe / 15TB BW (1Gbps) / 1 IPv4 / IPv6 (/64)
- 自宅からの ping rtt avg: 253ms
- AlphaVPS (Sofia, BG)
- 18.74 EUR / year
- KVM / 2 vCPU / 2GB RAM / 15GB SSD / 1.5TB BW (1Gbps) / 1 IPv4 / IPv6 (/64)
- 自宅からの ping rtt avg: 255ms
- RackNerd (Buffalo, NY, US)
- 12.79 USD / year
- KVM / 1 vCPU / 1.2GB RAM (1GB swap) / 28GB SSD / 4TB BW / 1 IPv4 / no IPv6
- 自宅からの ping rtt avg: 159ms
- VirMach (Buffalo, NY, US)
- 8.84 USD / year
- KVM / 1 vCPU / 2GB RAM (256MB swap) / 35GB SSD / 3500GB BW / 1 IPv4 / no IPv6
- 自宅からの ping rtt avg: 157ms
- HostCram (Dallas, TX, US)
- 7 USD / year
- LXC / 1 vCPU / 1GB RAM (1.5GB swap) / 10GB NVMe / 1TB BW / 1 IPv4 / IPv6 (/48)
- 自宅からの ping rtt avg: 143ms
- DediPath (Jacksonville, FL, US)
- 10 USD / year
- OpenVZ / 1 vCPU / 1GB RAM / 20GB SSD / 10TB BW (1Gbps) / 1 IPv4 / 1 IPv6
- 自宅からの ping rtt avg: 186ms
- Zappie Host (Valdivia, Ros Rios, CL)
- 6.75 USD / 6 month
- LXC / 1 vCPU / 512MB RAM / 30GB SSD / 200GB BW (100Mbps) / 1 IPv4 / ? IPv6
- 自宅からの ping rtt avg: 300ms
フラッシュセールに飛びついた結果、バッファローだけで RackNerd と VirMach がかぶってしまった。出た時間帯が逆なら、VirMach だけで RackNerd は契約しなかったところだが、まあこれがフラッシュセールというものだろう。
ダラスなんかもっとひどくて、2014年から使い続けてる VPSDime、昨年 BF/CM の RackNerd、今年夏の Boomer.host、そして今年 BF/CM の HostCram と4台もある。
とりあえず来年は RackNerd を1台更新しない方針。
ColoCrossing 再販で IPv6 がないからね! (まあそれは VirMach も同様だが)
ヴィルニュスとワルシャワもどちらか片方を残す方向で、地理的にはヴィルニュスの Time4VPS を残したいのだが、どうにもストレージが遅い。一方ワルシャワの WebHorizon は OpenVZ ながらストレージは NVMe だけあってサクサクなだけに、なおさら。
Gullo’s Hosting はメモリ 512MB 以上の VPS は BF/CM セールに出てこなかったので、後日これを契約。
このほかモルドヴァのキシナウというエキゾチックロケーションの割に安価というところに惹かれて AlexHost を契約。
- Gullo’s Hosting (Sydney, AU)
- 12 USD / year
- OpenVZ / 1 vCPU / 1GB RAM / 20GB HDD / 1000GB BW / 1 IPv4 / IPv6 (/80)
- 自宅からの ping rtt avg: 169ms
- AlexHost (Chisinau, MD)
- 11.88 EUR / year
- KVM / 1 vCPU / 1536MB RAM / 10GB SSD / unmetered @ 100Mbps / 1 IPv4 / 16 IPv6 (not block)
- 自宅からの ping rtt avg: 285ms
Gullo’s Hosting は2020年5月の記事だが、執筆時点でクーポンコードはまだ有効だった。
シンガポールの在庫が復活したら現在の 512MB RAM から 1GB RAM に乗り換えたいところ。
AlexHost は 10GB SSD だが、Debian イメージでは swap に 1GB、/boot で 600MB 食われて / は 8.4GB。
KVM でマウントできる ISO image に Debian bullseye があるので、いずれインストールし直そう。
IPv6 アドレスは1~16個から選択でき、1個でも16個でも料金は変わらないので16個にした。一応連続した16個が割り当てられているが、ブロックとしての割り当てではない。
systemd-networkd-wait-online が2分間のタイムアウトまで居座る
本来はネットワークアダプターが複数ある環境で片方 LAN ケーブルが抜けているといった状況で発生する問題のようだ。
Ethernet Servers の OpenVZ で、ネットワークアダプターは venet0 と venet0:1 の環境で発生した。
これによって再起動時に After=network-online.target になっているサービスが上がるまで時間がかかる。
Ethernet Servers は SolusVM での管理となっており、ネットワーク設定は /etc/network/interfaces、つまり ifupdown で行う。したがって systemd-networkd 自体が必要ない。にもかかわらず systemd-networkd が動くようになっていた。systemd-networkd を停止、無効化すれば良い。
$ sudo systemctl stop systemd-networkd
$ sudo systemctl disable systemd-networkd
LXC で pdns-recursor が起動しない
HostCram の LXC ではこの対応が必要だった。Zappie Host の LXC では不要。
pdns-recursor.service の下記の行をコメントアウトする。
ProtectControlGroups=true
ProtectKernelTunables=true
$ sudo systemctl daemon-reload; sudo systemctl start pdns-recursor
HostCram の LXC でまず最初にやること
/etc/pam.d/common-session の末尾近くにある下記の行をコメントアウトする。
session optional pam_systemd.so
これは LXC における Debian の基本らしいのだが、HostCram の VM イメージではコメントアウトされていなかった。ではどうなるかというと、su 等がえらく待たされる。
HostCram はまだ LXC 運用に慣れていない印象で、最初は systemd-logind が mask されておらず ssh も systemd-logind がタイムアウトするまで延々待たされるということもあった。
Time4VPS の OpenVZ でパッケージ削りの際の注意点
TL;DR quota は消すな。
VM イメージには最初から色々パッケージが入っていて、正直使わないものが結構多いので、私はまず最初に削り倒すことから始める。
OpenVZ や LXC だとぶっちゃけ initramfs-tools すら使わないので、libklibc ごと削除しても問題なく動作する。
というわけで削っていった結果、再起動をかけたら延々何もできなくなる有様に陥った。
「再インストールするから VM 止めてくれ」とメイルしたら、「quota 消したら起動しないよ」と返事が。
というわけで quota は削除してはいけない。
これまで OpenVZ で quota 削除して問題になったことはなかったのだが。
/etc/resolv.conf が再起動で上書きされてつらい件の対策
Virtualisor や Proxmox VE が VM 起動時・再起動に /etc/resolv.conf を上書きしてしまうので、これへの対策。
SolusVM や Virtualizor 下の OpenVZ や KVM:
VM 内で /etc/resolv.conf を編集した後、
chattr +i /etc/resolv.conf
すると、その後は上書きされなくなる。
Proxmox VE 下の LXC:
chattr すると VM が起動しなくなるので、泥臭く crontab に上書きを仕込む。
$ sudo crontab -e
@reboot echo 'nameserver 127.0.0.1' > /etc/resolv.conf
(2022/01/26 追記)
WebHorizon のワルシャワだが、フランスに移転との連絡が入った。ワルシャワという場所を気に入っていただけに残念。こうなるとヴィルニュスの Time4VPS は継続するしかない。
移転先は OVH、たぶん Roubaix。
フランスでは Central.so のパリ (これも OVH 再販) KVM VPS を契約しているし、距離的にも HostSlick のレリスタット (オランダ) も近いしで、WebHorizon の解約を検討。