VPS.me というサイトが無料 VPS サービスをやっている。
巷では「詐欺」とか「個人情報収集」とか「24時間しか使えない」とか、とにかく評判が悪い。
運営者は、海外の無料ホスティングでは有名な (そして評価が微妙な) Hostinger。
そんな VPS.me に突撃してみた。
執筆時点で開通から60時間ほど。稼働中。
カタログスペックはこんな感じ。
- メモリ 384MB (vswap 96MB)
- ディスク 5GB
- 月間転送量 10GB
- 場所 ノースカロライナ州アシュビル (ping rtt 190ms 前後)
- OpenVZ
- 基本的に IPv6 アドレスのみ
VPS.me は無料 VPS 申込時に SMS で認証コードを受け取る必要があるので、電話番号欄には携帯電話の番号を記入する。
携帯電話に届いた SMS に書かれている認証コードをサイトで入力することになる。
認証コード入力後、即開通。
ただしフォーラムでは「SMS が届かない」という声が多い。私の場合すんなりいったが。
注意点がいくつか。
- 開通後24時間以内に root でログインする必要がある。でないと止められる。
- 基本的に IPv6 アドレスのみの提供。ただし ssh だけは IPv4 アドレスで (NAPT で) 可。
- OS 再インストールは、開通後24時間経過までは不可。
- 無料ユーザーのサポートチケット禁止。フォーラムのみ。
- フォーラムで管理者が応対することはまれ ;-)
フォーラムを見ていると、開通後24時間以内に root ログインしているのに止められたという話が散見される。
ディストリビューションによって root ログインの検出ができていないのではないか? という指摘も出ていた。
私は Debian 6 32bit Minimal でうまくいっている (そこから wheezy に dist-upgrade しているが、初回の時点では squeeze だ)。
ssh だけ可なのは、共有の IPv4 アドレスに1ポートだけ VPS の 22 に転送する NAPT が組まれているから。
したがって設定作業やらは IPv6 環境がなくても可。
ウェブサイトについては、CloudFlare を併用することで IPv4 でもアクセス可能になる。
ping rtt 的に ssh はややもっさり感があるが、おおむねレスポンスは悪くないし、I/O も普通。
止められなければ良いサービスだと思う。
私の無料 VPS は、いつまで生き残っていられるだろうか? :-)
(2013/10/03 追記)
開通から122時間経過。稼働中。
root でのログインは96時間ほどしていない。というか
PermitRootLogin no
にしている。
巷の噂の一つである「24時間ごとに root ログインが必要」という話は、間違いだと確認できた。
まあ VPS.me の説明でも、「毎日必要なんじゃなくて、最初だけ」と明記されている。
(2013/10/13 追記)
開通から2週間以上経過。稼働中。
問題なさそうなので、以降の追記は止まったとか落ちたとかの時にしたい。
(2013/10/15 追記)
そんなことを書いたせいか、落ちてた。
コンパネでは動いてることになっていたが、リブートしたらつながった。
syslog 見てもやっぱ落ちてたようだ。