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iCop EBOX-3310MX-AP

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EBOX-3310A-JSK に続いての Vortex86 シリーズ搭載機。

  • iCop EBOX-3310MX-AP
  • CPU : DM&P Vortex86MX+ 933MHz
  • メモリ : DDR2 1GB オンボード
  • ストレージ : なし

EBOX-3310MX シリーズはバリエーション豊富だが、リセットボタンがないものを「『Auto Power On』機能があるもの」と位置づけているようだ。
リセットボタンがあるものは、電源スイッチを ON にしてもリセットボタンを押すまでは起動しない。


Vortex86MX+ は Vortex86DX 同様 586 互換の CPU で、686 互換ではない。
そのため Debian は jessie までの対応となる。

Vortex86DX3 は 686 互換のデュアルコアらしいので、いつか入手してみたいものだ。


ストレージは含まれないが、SD カードスロットがあるのと、2.5インチ SATA HDD/SSD を内蔵できる (どちらも IDE HDD/SSD として認識される)。
9.5mm 厚の SSD だと内部の配線がかなり圧迫されるが、なんとか収まった。実際には 7mm 厚の方が良いだろう。

また、USB ポートは外部の3個 (前面2個、背面1個) だけでなく、内部にも1個あるので、内部のポートに USB メモリを挿してもいい。


Debian jessie でベンチマークをとってみた。VPS でよく使っている nench.sh

CPU: SHA256-hashing 500 MB
    41.209 seconds
CPU: bzip2-compressing 500 MB
    130.406 seconds
CPU: AES-encrypting 500 MB
    92.153 seconds

やはり遅いが…… Vortex86DX 1GHz と比べると動作クロックがやや低い 933MHz であるにもかかわらず、所要時間は下がっている。
Vortex86 シリーズも進化しているようだ。


Linux ではカーネル fb と相性が良くないようで、vga=normal をつけないと画面が右にずれる。

Vortex86DX はグラフィック機能がなく、EBOX-3310A シリーズは Volari Z9s を搭載していた。
Vortex86MX+ はグラフィック機能を内蔵しているため、違いが出ているものと思われる。

FreeBSD では問題なく表示できるし、X も動作する。
しかしウィンドウの上でマウスカーソルをぐりぐり動かすだけで Xorg が CPU を 80% も食うので、GUI 利用は現実的ではなさそうだ。

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