どこにでもいるような普通の一般人が、たまに自分用メモを書いてる。

FortaCloud の無料(?) VPS その3

日付:

前回の記事では、CentOS を入れたものの、起動時に panic するようになってしまった。
どうもコンパネの裏側のつくりがアレな感じで、rebuild するたびになぜか新しいストレージができて、しかし割り当て容量は変わらないので quota に引っかかって rebuild も失敗する無間地獄。
しかたないので削除して作り直し……と思ったら、今度は IP アドレスの割り当てが失敗とかで VM が作れない。

いじる暇もなくなって放置していたが、ようやくサポートチケットをオープン。
2時間ほどで返事が来た。「削除するな」ということらしい。
VM 利用権は新しいものが発行された。

ちょうどフォーラムで「NAT ではなくなり、グローバル IP アドレスが直接付与されるようになった」との報告があったので、ついでに Ubuntu でもネットワークが使えるようになってたらいいなあという願望のもと、Ubuntu 13 ISO でインストール1
Ubuntu 13.10 は先月サポートが切れているので、とにかく minimal に。SSH サーバー等もまだインストールしない。

結論: 問題なく使える。DHCP も効く。
前回の記事の Port Forwarding やらは全く必要なくなった。
インストール完了しても、再起動したら DVD が立ち上がってくるのは変わらないので、Boot from first hard disk を選ぶ。
do-release-upgrade で 14.04 にしてから、色々入れていくことになる。

というわけで一応使えている。

  • 今後の動作がどれぐらい安定するか
  • 1ヶ月後、次の請求が来るのか (本当に初期費用だけなのか)

このあたり要経過観察。



  1. Debian は相変わらず 25GB なので選択肢から排除されている。 ↩︎

FortaCloud の無料(?) VPS その2

日付:

一昨日の記事では、ネットワークが使えなかった FortaCloud。
CentOS と Windows Server 2012 で使えたという報告がフォーラムに出ていたので、そっちを試してみることにした。
暫定的な結論としては、CentOS ではネットワーク使える。

Windows Server 2012 のライセンスは、確か DreamSpark で入手できたはず……と思ったら、DreamSpark アカウントが期限切れだった。
放送大学のメイルアドレスで認証を試みるが、対象外のようだ。
らくらく連絡網の申請ページが残っていたので申請してみたが、まだやってるのかな?
国際学生証を取った方がシンプルかも知れない。

というわけで、残る選択肢である、CentOS を試す。
OS テンプレートの CentOS カテゴリには、

  • CentOS 5.5(64-bit) no GUI (KVM)
  • CentOS 6.5 ISO ( 1.95GB )
  • CentOS 6.5 KVM

が見える。

6.5 KVM なら OpenVZ VPS における OS テンプレートみたいにインストール作業しなくて済むかと思ったが、どうも ISO と同じもののようだ。
GUI インストーラーをもっさり VNC っぽいもので操作する。

ありゃ、CentOS だとネットワーク使える。
Inbound Firewall はとりあえず全部削除でいい。
Port Forwarding を設定すると、そのポートについて 0.0.0.0/0 の Inbound Firewall ルールが作成されるので、必要に応じてそれを削除して、IP アドレスを限定した Inbound Firewall ルールを作り直す。
すでに Inbound Firewall ルールがあるポートについて Port Forwarding を設定しようとすると失敗するので、順番が大切。Knowledge base が間違ってる。

ベンチマークはこんな感じ。

% wget http://freevps.us/downloads/bench.sh -O - -o /dev/null | sh
CPU model :  QEMU Virtual CPU version (cpu64-rhel6)
Number of cores : 1
CPU frequency :  2500.088 MHz
Total amount of ram : 1877 MB
Total amount of swap : 238 MB
System uptime :   30 min,
Download speed from CacheFly: 1.16MB/s
Download speed from Coloat, Atlanta GA: 1.11MB/s
Download speed from Softlayer, Dallas, TX: 1.15MB/s
Download speed from Linode, Tokyo, JP: 1.15MB/s
Download speed from i3d.net, Rotterdam, NL: 1.15MB/s
Download speed from Leaseweb, Haarlem, NL: 1.16MB/s
Download speed from Softlayer, Singapore: 1.14MB/s
Download speed from Softlayer, Seattle, WA: 1.14MB/s
Download speed from Softlayer, San Jose, CA: 1.16MB/s
Download speed from Softlayer, Washington, DC: 1.16MB/s
I/O speed :  72.5 MB/s

CPU が「QEMU Virtual CPU version (cpu64-rhel6)」なので、仮想化技術は KVM で確定かな。
swap の数字が微妙なのは、とりあえず試しに入れてみるだけのつもりなので、突っ込まないで欲しい。
ネットワークは今時からすると遅いが、そもそも無料プランではポートスピードが 10Mbps に絞られている。
ディスク I/O は並。

重要なのは、これ、無料ということになっている。


というわけで一応ネットワーク使えることも確認できたので、もう一度 Ubuntu を入れてみた。
やっぱりダメ!
しかたなく CentOS に戻ったものの、色々やってたら今度は起動時に panic するようになってしまった。

なかなかキツい。

FortaCloud の無料(?) VPS を契約してみた

日付:

フォーラムをチェックしていたら、メモリ 2GB の無料 VPS というのが話題になっていた。
FortaCloud

Only US$0.50 verification fee, FREE forever after this!

とある。
運営元 FortaTrust は評判が相当アレだけど、まあ 1 USD 未満ならダメでもあきらめがつくと思って、契約してみた。

一応料金としては、0.50 USD + 税で、合計 0.55 USD。
しかし PayPal で払う場合、通常ならば業者側が負担するはずの手数料が追加される。0.35 USD。
合計 0.90 USD。だがなぜか請求額は 0.91 USD になる。

一応警告。クレジットカードではなく、PayPal で支払うべき。
または残高が少ないプリペイドの VISA 等。
普段使っているクレジットカードでの支払いは避けて欲しい。
まあ、海外の激安 VPS 全般に言えることでもあるが、今回は特に評判がアレなので。

それから、執筆時点でまだネットワークが使えるようになっていない。私の設定の問題と思われるので、追記予定。続きを書いた。 カタログスペックはこんな感じ。

  • 0.50 USD one time
  • メモリ 2GB
  • ディスク 10GB
  • 月間転送量 5TB
  • 場所 フロリダ州マイアミ (ping rtt 180ms)
  • おそらく KVM

注文関係の表示やメイルでは徹底的に 0.50 USD / 月 な感じに書かれている。
来月請求来るのかな? まあその値段でも、スペックからすると激安だが。

OS 選択肢はまあ普通なのだが、Debian があるのに使えない。
なぜか Debian はサイズが 25GB もあることになっていて、グレーアウトで選べない。
しかたないので Ubuntu 13.10 を入れる。

コントロールパネルは HostBill。
コントロールパネルに組み込みのコンソールは、ブラウザーベースの VNC かな?
ページを開いても肝心のコンソールは姿が見えない。ソース表示し、iframe を検索して、それを別タブで開く。
かなりもっさり。
インストール時のネットワーク設定は、DHCP は効かないので、手動で設定する。
ネットワーク設定ページが別途あるので、そこに書かれているとおりのものを入力する。
グローバル IPv4 アドレスではなく、プライベート IPv4 アドレスで設定する。

インストールが終わって再起動すると、なぜかインストール DVD が立ち上がる(笑)ので、Boot from first hard disk を選ぶ。

ネットワーク周りは完全に NAT で、初期状態では何もできない。
本当に何もできない。DNS を引くことすら。
Support -> Knowledge base にあるとおり、Inbound Firewall も Outbound Firewall も、CIDR 0.0.0.0/0 でポート 1~65535 を追加する。
が、やはり何もできない。ゲートウェイにすら到達しない。
わけわからん。とりあえず本日はここまで。


続きを書いた

Wable の激安 VPS を契約してみた

日付:
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たまたま Wable を見ていたら、一番安いプランが激安だったので、思わず契約してしまった。
Wable は、専用サーバーをやってる Incero が新しく立ち上げたクラウドブランド。

カタログスペックはこんな感じ。

  • 0.75 USD / 月
  • メモリ 512MB (vswap 512MB)
  • ディスク 10GB
  • 月間転送量 1,000GB
  • 場所 ワシントン州シアトル (ping rtt 110-120ms 程度)
  • OpenVZ
  • 一番安いプランでは、SMTP がブロックされる1

この価格で月単位の支払いが可能というのは、かなり珍しい部類じゃなかろうか。

支払い方法はクレジットカードか PayPal だが、日本では PayPal のみになる。
クレジットカードで支払うためには、Wable から電話認証が要求されるのだが、電話認証の対応国に日本が含まれていないためだ。
また、PayPal での支払いも、認証済み PayPal アカウント2で、Wable への登録メイルアドレスと PayPal への登録メイルアドレスが一致している必要がある。
とはいえ、今 PayPal をまともに使おうと思ったら、普通は認証済みにしているだろう。

場所はシアトル、ダラス、ニューヨークシティから選べる。
指定スペックの VPS を作れる権利を買ってるような感じで、契約後、そのプランのスペック上限の中で、スペックを指定して VPS を作る。
その際に場所も選べる。
私は日本から使うので、最も近いシアトルを選んだ。

OS の選択肢はだいたい普通 (リスト)で、私はいつも通りの Debian wheezy。
minimal ではないので、まずやることはインストール済みのいろんなものを削っていくことだ。

コントロールパネルは独自かな。一通りの機能はある。
ただ、SolusVM の「Rebuild」に当たりそうな「Reload OS」では、あらかじめ指定した OS で上書きされるだけで、他の OS に入れ替えることはできない。
入れ替えるには、たぶん一度 VPS を削除して、別 OS を指定して VPS を作る、といった手順になると思われる。
それをやると IPv4 アドレスが変更されそうな気がするので、試してない。

IPv4 アドレスは3個と書かれているが、最初に割り当てられたのは1個。
他は理由を示して要求すれば割り当てられるようだ。

逆引きは Bundle #3 以上のプランで設定可能ということで、今回の契約プランでは設定できない。
逆引きしてみると、192-168-1-1-customer-incero.com みたいな IP アドレスっぽい文字列を含むレコードが設定されている。
サブドメインではない SLD である。当然ながら正引きできない。

ベンチマークはこんな感じ:

% wget http://freevps.us/downloads/bench.sh -O - -o /dev/null | sh
CPU model :  Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1230 V2 @ 3.30GHz
Number of cores : 1
CPU frequency :  3300.108 MHz
Total amount of ram : 512 MB
Total amount of swap : 512 MB
System uptime :   29 min,
Download speed from CacheFly: 105MB/s
Download speed from Coloat, Atlanta GA: 21.0MB/s
Download speed from Softlayer, Dallas, TX: 33.0MB/s
Download speed from Linode, Tokyo, JP: 11.9MB/s
Download speed from i3d.net, Rotterdam, NL: 9.29MB/s
Download speed from Leaseweb, Haarlem, NL: 108KB/s
Download speed from Softlayer, Singapore: 9.69MB/s
Download speed from Softlayer, Seattle, WA: 108MB/s
Download speed from Softlayer, San Jose, CA: 77.9MB/s
Download speed from Softlayer, Washington, DC: 163KB/s
I/O speed :  159 MB/s

ssh でいろいろ作業した際の印象は、かなりサクサク。



  1. 上位プランでも SMTP が使えるのは1個目の IPv4 アドレスのみ、しかも低速に制限されるとのこと。spam 対策としては結構有効に思える。 ↩︎

  2. PayPal に本人確認書類を送る必要がある。 ↩︎

XVM Labs の激安 VPS を契約してみた

日付:
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XVM Labs が驚異的な激安 VPS を出した。
XVM Labs は Bandwagon Host をやっている IT7 Networks の実験的業態のようだ。

カタログスペックはこんな感じ。

  • 2.83 USD / 年 (+ IPv4 アドレス1個につき 0.04 USD。IPv4 アドレスは1~4個)
  • メモリ 512MB (記載外だが vswap 64MB がついている)
  • ディスク 5GB (SSD)
  • 月間転送量 100GB
  • 場所 カリフォルニア州ロサンゼルス (ping rtt 120ms 程度)
  • OpenVZ
  • サポートなし、返金なし、保証なし、実験的サービスのためダウンタイムあり

IPv4 アドレス1個あたり 0.04 USD / 年 (4個まで) というのも圧巻。
IPv4 アドレスを上限の4個にしても 2.99 USD だ。

日本時間で昨日の早朝発表され、夕方に見た時にはすでに売り切れていた。私は幸い昼前に契約していた。
今日の昼前に見たら在庫が追加されていて、昼前時点で在庫53だったが、リロードするたびに減って1時間弱で売り切れ。
その後 3.83 USD に値上げして在庫追加されたが、これまた30分で売り切れ。

ベンチマークはこんな感じ:

% wget http://freevps.us/downloads/bench.sh -O - -o /dev/null | sh
CPU model :  Intel(R) Xeon(R) CPU           X5650  @ 2.67GHz
Number of cores : 1
CPU frequency :  2666.558 MHz
Total amount of ram : 512 MB
Total amount of swap : 64 MB
System uptime :   1:40,
Download speed from CacheFly: 102MB/s
Download speed from Coloat, Atlanta GA: 25.8MB/s
Download speed from Softlayer, Dallas, TX: 58.1MB/s
Download speed from Linode, Tokyo, JP: 18.2MB/s
Download speed from i3d.net, Rotterdam, NL: 7.76MB/s
Download speed from Leaseweb, Haarlem, NL: 24.9MB/s
Download speed from Softlayer, Singapore: 11.6MB/s
Download speed from Softlayer, Seattle, WA: 74.6MB/s
Download speed from Softlayer, San Jose, CA: 84.3MB/s
Download speed from Softlayer, Washington, DC: 32.0MB/s
I/O speed :  388 MB/s

コントロールパネルは KiwiVM。
Bandwagon Host でも採用されている内製らしいもので、なかなかよくできている。
契約プランが許せば別のデータセンターに VPS を移転することも可能。
XVM Labs ではできないが、後述の Bandwagon Host 契約ではできる。

元々 Bandwagon Host 自体、

  • 3.99 USD / 年
  • メモリ 64MB (記載外の vswap 16MB がついている)
  • ディスク 1.5GB
  • 月間転送量 100GB
  • 場所 アリゾナ州フェニックス、フロリダ州ジャクソンビル、オランダ・アムステルダム
  • OpenVZ

という激安 VPS をやっている (96MB プラン128MB プラン)。
昨年までの評判は正直イマイチといった感だったのだが、1月に契約したものは今までのところ何の問題もない。


(2014/07/02 追記)

その後 3.87 USD、4.87 USD と値上げしているが、それでも年 5 USD 未満で 512MB VPS は破格。
1024MB プランも開始されている。9.83 USD / 年 (+ IPv4 アドレス1個につき 0.04 USD。IPv4 アドレスは1~4個)

Outlook.com カスタムドメイン終了

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2012年12月から Google Apps Standard Edition (無償版) の新規登録が出来なくなった。
代替策としてそこら中で推されてきたのが Outlook.com (Hotmail) で独自ドメインを使う Windows Live アドミン センターだが、このたびこれも終了した。
すでに登録できなくなっている。


Google Apps は既存ユーザーにはサービスを続けているが、Outlook.com は Office 365 への移行を促し、無料サービスは終了しそう。

というわけで代替策だが、現状 Zoho あたりが一番マシかと思われる。
無料版のユーザー数は、日本語サイトでは3ユーザーまでと書かれているが、実際には5ユーザーまで使える1
基本的に安定しているのだが、転送、特に携帯電話への転送では不満を感じるかも知れない。

Yandex を推す人もいるようだが、ドメインはロシア語サイトで設定する必要がある。
日本語で、と考えると、もう Zoho が最後の砦といった感。

英語では、FreeCpanelSharedHosting.com の無料枠に空きがあれば、かつ、DNS の設定が説明なしで自力でできるなら2、アリかも知れない。
メイルは5ユーザーまで。web mail は Horde、Roundcube、SquirrelMail が利用でき、どれも日本語で使える。
英語圏の Cpanel 無料ホスティングは色々あるが、ここは運営者がそれなりに信用できると思うので、ご紹介。
執筆時点での空きは3枠。


Google Apps の場合、少しずつ制限をかけていき[3]、新規登録を終了し、最後に Google App Engine への登録で1ユーザーのみ使えるという裏技も終了した。
が、既存ユーザーへのサービスは利用開始時の条件のままだ。ドメインも追加できる。
従って、Google Apps アカウントを持っているなら、ドメインをそこに追加して使うのがベスト。
私も500ユーザーアカウントや、50ユーザーアカウントを複数持っている。

(規約違反だとは思うが) Google Apps アカウントがついているドメインを Google Apps アカウントの管理情報とともに売買するケースも散見される。


(2014/05/13 追記)

Zoho の無料版ユーザー数上限が、5ユーザーから10ユーザーに増えた (Zoho の blog 記事)。
日本語版の表示は相変わらず3ユーザーだが。



  1. 英語サイトでは前から5ユーザーと書かれているのに、日本語サイトの更新が (年単位で) 追いついていない。 ↩︎

  2. メイル機能だけ使うことを想定しているので。誰も見ないようなウェブサイトなら一緒に収容してもいい (その場合設定は難しくない) が、ディスク 100MB、月間転送量 1GB (サイトでは 256MB と書かれているが、実際は 1GB) では、あまり現実的ではないだろう。 ↩︎

Gadgedz の無料 VPS (終了)

日付:

Gadgedz というところが2013年10月に無料 VPS を募集していた。
初期費用 $2.50 必要なので完全無料ではないが、とりあえず申し込んでみた。
もう3ヶ月以上たったのだが、いろいろあって現時点では結論を出すには早いので、経緯の話。

(2014/02/20) ダメでした ;-(

カタログスペックはこんな感じ。

  • メモリ 128MB
  • ディスク 5GB
  • 月間転送量 200GB
  • 場所 ペンシルベニア州ウィルクスバリ
  • OpenVZ
  • IPv6 アドレス + IPv4 NAT

まず、メイルサーバーがうまく動かないとかで、開通とかいっさいのメイルがない。
でも開通はしている。
コントロールパネルはとりあえず OVZ Web Panel で、近日中に Feathur にする予定、ということになっていた。

当初のサービススペックでは、IPv4 アドレスは NAT のみで、IPv6 アドレスが提供されることになっているのだが、NAT の IPv4 アドレスと、割り当てられてるはずのポートがわからない(笑)。
私は自宅に直接 IPv6 な環境を持っていないので、とりあえずコントロールパネルが変わるまで放置することにした。
IPv6 環境がなくても、Feathur には IP Command Center という機能で最低限度の CLI があるからだ。

11月下旬になって、Feathur ではなく SolusVM が導入された。
が、SolusVM にログインしても VPS がない。
有料サービスの展開でばたばたしているようだったので、しばらく様子見を決め込んだが、12月下旬になってもダメなのでサポートチケットをオープン。
コントロールパネルを停止しての手動作業になるから、年始休み明けまで待てという返事。

ところが1月2日、「無料 VPS サービスは終了せざるを得なくなった」というアナウンス。
どういうこっちゃ兄弟!
翌3日、「終了じゃなくて新ノードに移ってもらう」と前言撤回。ほっ。

26日、「サポートチケットで申し込めば新ノードの VPS 作ります」というのが来たので、さっそく申し込む。
新ノードでは IPv6 が使えなくて、代わりに IPv4 アドレスが (NAT でなく) 付与されるとのことで、個人的にはとてもありがたい。
翌27日、開通。以後一応正常動作。
現状出てる問題としては、SolusVM でホスト名を変更すると /etc/hostname が変になること、再起動すると /etc/hostname が「vps」になること。

というわけで今の時点では悪くないのだが、このまま維持できるかどうか経過観察が必要な感じ。

2014年2月2日現在のスペックはこんな感じ。

  • メモリ 128MB
  • ディスク 5GB
  • 月間転送量 200GB
  • 場所 テキサス州ダラス
  • OpenVZ
  • IPv4 アドレス 1個

(2014/02/20 追記)

ハクられて全データ喪失でサービス継続できないってメイル来た。
なんか IPMI を特に接続元制限もかけずにそのまま使ってたとか。ダメダメだなあ。

CloudFlare で IPv6 VPS でも IPv4 でアクセス可能なウェブサイト

日付:
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VPS.me の無料 VPS は IPv6 アドレスしか提供されない。
でも CloudFlare という CDN サービスを併用すれば、IPv4 でアクセス可能なウェブサイトができちゃう。という話。

ユーザー登録やサイト登録は見ればわかると思うので割愛。

CloudFlare を使う場合、DNS を CloudFlare に担当させる。
重要なのは CloudFlare settings と DNS settings だ。

まず CloudFlare settings。
「Automatic IPv6」を「Full」にする。
標準では「Safe」で、この場合 ipv6 サブドメインについてのみ有効。今回の目的を満たすには「Full」が必要。

そして DNS settings。
CloudFlare を使う場合、CloudFlare の DNS を使う。なので最初に、今までの設定を移植する。
ここまではサイト登録の時点でやっていると思う。

A/AAAA レコードの場合、Active という列に雲アイコンが表示される。
灰色の雲迂回アイコン (Off CloudFlare) の場合、その A/AAAA は入力した IP アドレスを直接使う。
オレンジの雲を突っ切るアイコン (On CloudFlare) にすると、CloudFlare を経由したアクセスになる。
DNS を引くと、自分の IP アドレスではなく、CloudFlare の IP アドレスが返る。そこに name based のリバースプロキシが動作している、というわけ。

AAAA しかない FQDN でも CloudFlare 経由にさせることで、CloudFlare の CDN 用 IPv4 アドレスが付与され、IPv4 でもアクセスできるようになる。

最近は IPv4 アドレスの枯渇もあり、IPv4 アドレスの付与はホスティング業者にとってコストになっている。
そんなわけで少しずつ IPv6 VPS1が出始めているが、HTTP に関してはこのやり方で IPv4 対応可能。


  1. IPv6 アドレスしかないもの。両方ついてるものは前から結構ある。 ↩︎

VPS.me の無料 VPS を契約してみた

日付:

VPS.me というサイトが無料 VPS サービスをやっている。
巷では「詐欺」とか「個人情報収集」とか「24時間しか使えない」とか、とにかく評判が悪い。
運営者は、海外の無料ホスティングでは有名な (そして評価が微妙な) Hostinger。
そんな VPS.me に突撃してみた。
執筆時点で開通から60時間ほど。稼働中。

カタログスペックはこんな感じ。

  • メモリ 384MB (vswap 96MB)
  • ディスク 5GB
  • 月間転送量 10GB
  • 場所 ノースカロライナ州アシュビル (ping rtt 190ms 前後)
  • OpenVZ
  • 基本的に IPv6 アドレスのみ

VPS.me は無料 VPS 申込時に SMS で認証コードを受け取る必要があるので、電話番号欄には携帯電話の番号を記入する。
携帯電話に届いた SMS に書かれている認証コードをサイトで入力することになる。
認証コード入力後、即開通。
ただしフォーラムでは「SMS が届かない」という声が多い。私の場合すんなりいったが。 注意点がいくつか。

  • 開通後24時間以内に root でログインする必要がある。でないと止められる。
  • 基本的に IPv6 アドレスのみの提供。ただし ssh だけは IPv4 アドレスで (NAPT で) 可。
  • OS 再インストールは、開通後24時間経過までは不可。
  • 無料ユーザーのサポートチケット禁止。フォーラムのみ。
  • フォーラムで管理者が応対することはまれ ;-)

フォーラムを見ていると、開通後24時間以内に root ログインしているのに止められたという話が散見される。
ディストリビューションによって root ログインの検出ができていないのではないか? という指摘も出ていた。
私は Debian 6 32bit Minimal でうまくいっている (そこから wheezy に dist-upgrade しているが、初回の時点では squeeze だ)。

ssh だけ可なのは、共有の IPv4 アドレスに1ポートだけ VPS の 22 に転送する NAPT が組まれているから。
したがって設定作業やらは IPv6 環境がなくても可。
ウェブサイトについては、CloudFlare を併用することで IPv4 でもアクセス可能になる。

ping rtt 的に ssh はややもっさり感があるが、おおむねレスポンスは悪くないし、I/O も普通。
止められなければ良いサービスだと思う。
私の無料 VPS は、いつまで生き残っていられるだろうか? :-)


(2013/10/03 追記)

開通から122時間経過。稼働中。
root でのログインは96時間ほどしていない。というか

PermitRootLogin no

にしている。
巷の噂の一つである「24時間ごとに root ログインが必要」という話は、間違いだと確認できた。
まあ VPS.me の説明でも、「毎日必要なんじゃなくて、最初だけ」と明記されている。


(2013/10/13 追記)

開通から2週間以上経過。稼働中。
問題なさそうなので、以降の追記は止まったとか落ちたとかの時にしたい。


(2013/10/15 追記)

そんなことを書いたせいか、落ちてた。
コンパネでは動いてることになっていたが、リブートしたらつながった。
syslog 見てもやっぱ落ちてたようだ。

SemoWeb 激安 VPS の3ヶ月レビュー

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SemoWeb の激安 VPS 契約後、約3ヶ月経過時点でのレビューを。

結論としては、正直避けた方がいい感じ。
当たりノードは快適普通だけど、ハズレノードは厳しい。これに尽きる。


前の記事で書いたとおり、ここは再販らしく、ノードごとの設定がばらばら。
技術者がその違いを吸収できない感じ。
ハズレは重いとか軽いとかそういうレベル以前にダメ。
まあ全体的に重くはない。特に軽くもないが。


当たりノード

3台契約した中の1台がロサンゼルスで、これは当たりだった。
地理的にも日本から使うにはフロリダより全然快適で、このノードは burstable じゃなく vswap な点もおいしい。
メモリを burstable 部分まで使ってしまってる場合、ホストノード全体でメモリが足りなくなると、OOM Killer で情け容赦なくプロセスが殺されるからだ。
また Debian 7 32bit イメージがちゃんと動く1
このノードだけは来年も契約更新を検討。


ハズレノード

ハズレノードのハズレ方にも違いがあって、2台ともフロリダ州オーランドだが収容ノードが別。

片方は SolusVM と同じノードで動いてて、これが最悪だった。
外部からの接続すべて、同じ IP アドレスから来てるように見える。
自宅から接続しようが、会社から接続しようが、はたまたどこか別のところから接続しようが、とにかく全部同じ IP アドレス……ホストの IP アドレスから来てるように見えるのだ。
これじゃ fail2ban や denyhosts は仕事ができないし、接続元 IP アドレスによるアクセス制限なんかは絶対に不可能。
サポートチケットを切っても、「OpenVZ じゃふつーです」みたいな回答が来る。今まで30社以上の OpenVZ VPS を使ってきた私の経験上、こんなことは初めてだけどね! ダメだこりゃ。
しかもこの記事を書いてる途中でアクセスしようとしたら、ホストごと落ちてた。SolusVM にもつながらない状況。
さっき SolusVM は復活したが、今度は VPS が起動しない。Boot ボタン押しても起動しない ;-(2

当たりノードの話で Debian 7 32bit イメージがちゃんと動くと書いたのは、ハズレノードでは動かないからだ。
ハズレノードでは、SolusVM の reinstall で Debian 7 32bit/64bit イメージを入れると、起動すらしない。
Debian 6 32bit (squeeze) イメージから自分で wheezy に dist-upgrade すれば、それは動く。

もう片方のハズレノードは、現時点での厳密にハズレな部分は Debian 7 イメージが動かないことぐらいだが、burstable の問題にモロ引っかかったので個人的トラウマ。
Lighttpd + FastCGI + PHP を動かしてて、php-cgi が OOM Killer に殺されたのである。
また、たまに SolusVM での reinstall がまともに動かないことがあった。


SolusVM で DNS 逆引きが設定できるようになったように見えるが、実際には設定されない。
結局サポートチケットを切る必要がある。
サポートの返事は結構早くて、そこらの国内業者は見習って欲しいレベルだが、返事だけ早くても問題が解決されなかったりで残念。


追記:

SolusVM ノードでは一度 Debian 7 32bit イメージが動くように設定してくれたのだが、今日のダウン時に以前の設定に戻ってしまったようだ。
おかげで SolusVM ノードの VPS (Debian 7 32bit を入れてた) が起動しなくなった。
副作用というか、見える接続元がおかしかった件が、正しい接続元が見えるようになった。
と思ったらやっぱりダメだった。初回の ssh だけなぜかちゃんと見えてた。わけわからん。

そんなわけでさっき Debian 6 32bit Minimal を reinstall して、今 dist-upgrade 中。
ぐだぐだだなあ。


  1. 普通動いて当然だが、後述。 ↩︎

  2. 原因判明。後述。 ↩︎