たまたま Wable を見ていたら、一番安いプランが激安だったので、思わず契約してしまった。
Wable は、専用サーバーをやってる Incero が新しく立ち上げたクラウドブランド。
カタログスペックはこんな感じ。
- 0.75 USD / 月
- メモリ 512MB (vswap 512MB)
- ディスク 10GB
- 月間転送量 1,000GB
- 場所 ワシントン州シアトル (ping rtt 110-120ms 程度)
- OpenVZ
- 一番安いプランでは、SMTP がブロックされる
この価格で月単位の支払いが可能というのは、かなり珍しい部類じゃなかろうか。
支払い方法はクレジットカードか PayPal だが、日本では PayPal のみになる。
クレジットカードで支払うためには、Wable から電話認証が要求されるのだが、電話認証の対応国に日本が含まれていないためだ。
また、PayPal での支払いも、認証済み PayPal アカウントで、Wable への登録メイルアドレスと PayPal への登録メイルアドレスが一致している必要がある。
とはいえ、今 PayPal をまともに使おうと思ったら、普通は認証済みにしているだろう。
場所はシアトル、ダラス、ニューヨークシティから選べる。
指定スペックの VPS を作れる権利を買ってるような感じで、契約後、そのプランのスペック上限の中で、スペックを指定して VPS を作る。
その際に場所も選べる。
私は日本から使うので、最も近いシアトルを選んだ。
OS の選択肢はだいたい普通 (リスト)で、私はいつも通りの Debian wheezy。
minimal ではないので、まずやることはインストール済みのいろんなものを削っていくことだ。
コントロールパネルは独自かな。一通りの機能はある。
ただ、SolusVM の「Rebuild」に当たりそうな「Reload OS」では、あらかじめ指定した OS で上書きされるだけで、他の OS に入れ替えることはできない。
入れ替えるには、たぶん一度 VPS を削除して、別 OS を指定して VPS を作る、といった手順になると思われる。
それをやると IPv4 アドレスが変更されそうな気がするので、試してない。
IPv4 アドレスは3個と書かれているが、最初に割り当てられたのは1個。
他は理由を示して要求すれば割り当てられるようだ。
逆引きは Bundle #3 以上のプランで設定可能ということで、今回の契約プランでは設定できない。
逆引きしてみると、192-168-1-1-customer-incero.com みたいな IP アドレスっぽい文字列を含むレコードが設定されている。
サブドメインではない SLD である。当然ながら正引きできない。
ベンチマークはこんな感じ:
% wget http://freevps.us/downloads/bench.sh -O - -o /dev/null | sh
CPU model : Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1230 V2 @ 3.30GHz
Number of cores : 1
CPU frequency : 3300.108 MHz
Total amount of ram : 512 MB
Total amount of swap : 512 MB
System uptime : 29 min,
Download speed from CacheFly: 105MB/s
Download speed from Coloat, Atlanta GA: 21.0MB/s
Download speed from Softlayer, Dallas, TX: 33.0MB/s
Download speed from Linode, Tokyo, JP: 11.9MB/s
Download speed from i3d.net, Rotterdam, NL: 9.29MB/s
Download speed from Leaseweb, Haarlem, NL: 108KB/s
Download speed from Softlayer, Singapore: 9.69MB/s
Download speed from Softlayer, Seattle, WA: 108MB/s
Download speed from Softlayer, San Jose, CA: 77.9MB/s
Download speed from Softlayer, Washington, DC: 163KB/s
I/O speed : 159 MB/s
ssh でいろいろ作業した際の印象は、かなりサクサク。